【平成二十四年七月発行の慈愛より】

《父母恩重経》と云うお経の中には「恩を知る事の大切さ」「恩を施す事の大切さ」が説かれています。つまり《知恩》《施恩》と云う考え方です。私たちが今を生きているのは生かされているのは私たちのまわりのありとあらゆる人達のお陰なのです。その事を知る事、暖かな心を忘れない事はとても大切な事なのです。人は何か悩み事があったり辛い事がある時、それとは反対に有り難いなと思った時や嬉しい事があった時胸の前で手を合わせます。この事を《合掌》と云います。《右ほとけ 左衆生と 拝む手の うちぞゆかしき 南無の一声》と云う歌があります。

弘尚 合掌 (つづく)