【令和二年七月発行の慈愛より】

一月から二月にかけては思った以上に気温が下がりとても寒い冬となりました。お堂の花瓶にも水を入れることが出来ません。水が凍ってしまい花瓶を割ってしまうのです。でもいくら寒くても季節は春を運んで来てくれます。三月の中頃から四月にには「ヒバ(あすなろ)」と云う木々が鮮やかな緑色に変わります。その葉をお堂へとお供え致します。五月の中頃にはお寺で育てて居る花の中で一番最初に菊が蕾を付けはじめます。今年は今までで一番沢山菊が蕾を付けてくれました。今では菊以外でも「菖蒲」「ダリヤ」「アリストロメリア」「オミナエシ」「みそはぎ」等々、お寺で育てた花を各お堂にお供えしております。最初は妻の里『嵯峨の越畑』までお父さんとお母さんが育てられた花をもらいに行って居たのです。

弘尚 合掌 (つづく)