【看脚下(かんきゃっか)】と読みます。あまり聞き慣れないですね。この言葉もお釈迦様の言葉なのです。寺院等で履き物を脱ぐとき「看脚下」と書いてある事があります。これは「足下を看(み)よ」と云う意味です。「履き物をきちんとそろえて下さい」と云う意味でも使われます。「何をするにも先の事ばかりに気をとられて急いで、足下をおろそかにしているとつまずき転んでしまう事もあるんだよ」「先ずは、足下をしっかり見てごらん」と仏さまが私たちに語りかけて下さっているのだと思うのです。分かっていても中々できないことですが、「看脚下」「履き物をきちんとそろえること」「自分の足下をしっかり見ること」この事もとても大切な事だ思います。

弘尚 合掌