令和最初の元日は雪のない穏やかな日でしたね。又父にとっては88回目のお正月となりましたし母が亡くなってもう3年が経ちました。昨年の暮れに父にそろそろ「慈愛の原稿書かはるか?」と何気なく声をかけました。すると父が「書かんなんなぁ」と返事をしたのです。そこでノートと鉛筆を用意しました。最初は何も書く気配がなかったので私は父の側から離れました。少し経って様子を見に行くとノートには「私の好きな仏さま」と書いてありました。私は「どんな仏さまが好きなんや」と声をかけました。

弘尚 合掌 (つづく)