【昭和五十八年七月発行の慈愛より】

分身堂には皆様から送って頂いたお菓子やオモチャもお供え致して居ります。中には五月人形の脇に供える張り子のトラも御座います。幼い子供たちは「こわい、こわい」とその小さな手で顔をおおいます。しかしながらこわいこわいと云いながらも、その小さな手の隙間から目をつむったり開いたりして、張り子のトラをチラチラと見てにっこりしているのであります。又これも子供たちなのであります。この世に生まれる事の出来なかった子供たちも又お地蔵様が救って下さるのです。

弘長 合掌 (つづく)