西国さんの札所、三十二番観音正寺さんにお参りさせてもらいました。本尊様は千手観音様です。とても大きな仏さまでした。そのお寺のお坊様にこのお寺の千手観音様には大きな四十の手がある事、そしてその一つ一つの手で二十五人の人を救うのだと云う事を教えて頂きました。私は多くの人を救う為にはこんなに手が必要なんだと思いました。でも世の中の人を救うためには千手観音様の千の手だけでは無理なのだとも思ったのです。千手観音さまのお顔を見つめていると観音さまから「貴方のその手を貸して下さい、千一本目の手になってくださいね」と語りかけて下さった様に思ったのです。母の三年の法要をひかえて何だか母が「人にやさしくしてあげて下さい」と観音様を通して私に語りかけてくれたように思いました。 何時も心穏やかに過ごす事も大切な事ですね。
弘尚 合掌