誰にどれだけ言っても、決してマイナスにならない言葉かあります。それは「ありがとう」と云う言葉です。お釈迦さまは「心施(しんせ)」を心がけなさい。と教えられました。「心施(しんせ)」とは、心からの感謝の言葉を伝える事を云うのです。心理学には「返報性の原理」といわれるものがある様です。人には「自分のされたことをそのまま相手に返そうとする心の動きがある」と云う考え方です。お世話になった人に今度は何かでお返ししたい、あの人には助けてもらったから今度は自分の出来ることはさせてもらいたい。と人はそう思うのです。「ありがとう」とそう云われて嫌な人はいないのです。「そこから感謝の心が芽吹くのだ」と仏様は私たちに語りかけて下さっているのだと思います。

弘尚 合掌