「かんしゃくの (く)の字を取りて 暮らせれば いかにこの世も 楽しかるらん」と云う言葉があります。なるぼど仏さまは上手いことを言われるな、と思います。かんしゃくとは、イライラして自分の心を抑えられない事です。心が苦しくて我慢できない事です。でも【かんしゃく】から(苦)という字を取り除くと【かんしゃ(感謝)】と云う言葉になるのです。相反する言葉なのに、心なのに、何とも不思議な言葉ですね。仏さまは「自分の心が苦しくなったとき少し立ち止まって見なさい」と言われます。もしかしたらこの言葉も仏さまからのメッセージの一つなのかも知れませんね。

弘尚 合掌