【平成二十四年七月発行の慈愛より】
又、パラパラと落ちた竹の葉っぱはおにぎり包む事ですっぱい梅干しの汁を吸ってくれます。もう昔の事ですが、私が小さな頃母がよくおにぎりを作ってくれました。当時は釜戸でお参りさんのご飯を炊いて居りましたのでよく焦げたご飯が残りました。そのお焦げを使って梅干しを入れたおにぎりを忙しい合間の台所でよく握ってくれました。塩おにぎりや梅干しの入ったおにぎりは母の得意だったようです。そんなことを思い出すとおにぎりの味やおにぎりを渡してくれた母の手が頭の中に浮かんできてなんだかとても胸の中があつくなってくるのです。
弘尚 合掌 (つづく)