新しい年と共に新しい時代がやってまいりますね。昨年は「災い」と云う字が選ばれた様に大変な年でありました。清水寺で書かれたこの字を見て「災い」と云う字は火の上に小さな「く」の様な字が三っつあるのだと思いました。この字はどうも川に関係している様であります。「災い」と云う字はどうも「火」と「水」から成り立っている様です。私たちにとって火と水は無くてはならない物です。でもその使い方を間違えると私たち自身にも大きな災いがやって来るのだと思いました。仏さまは年の初めを「正月」と云われました。正しいと云う字は「一」と「止まる」と云う字から成り立っています。年の初めのこの月に仏さまは正しい方向を見定める様にと、一歩立ち止まって考える事も寛容だと問いかけて下さって居るのだと思いました。皆様にとって良き一年で有ります様お祈り申し上げて居ります。

弘尚 合掌