【平成六年十二月発行の慈愛より】
百キロですから、最初はゆっくりとしたペースであります。私もその様に集団の中で後のもならず先にもならず同じペースで走りました。給水所は五キロごとにあります。水やドリンク、バナナやあめ等があります。そして十五キロにさしかかりました。登り坂も次第に急になってまいります。最初の難所であります。速度を落としてゆっくりと走ります。周囲のランナーも同じです。二十二キロ地点が峠の頂上であります。ここからは下りが続きます。ゆとりのゆっくりペースで下ってゆきます。三十三キロ、四十キロそして第一関門の五十キロ地点であります。一時間二十分の貯金で通過しました。つまり制限時間より一時間二十分早く通過出来たのであります。 弘長 合掌 (つづく)