【令和三年七月発行の慈愛より】

私たちはこの世に生まれ年を重ねます。今振り返って思うと昨年亡くなった父には、色々な事を沢山沢山教えてもらったんだと思います。昨年十月頃には「ちょっと肩貸してくれるか」とよく言って居りました。足は少し弱って居りましたがそれでも「歩ける内は歩きたい」と言って居りました。寒くなり少し熱が出たので気にして居たのですが、『十二月二十一日』『終い弘法』の日に亡くなりました。もう少し生きていてくれたら、年を越してくれたら数えの九十才でした。でもお大師さまの日でお大師さまと一緒なら大丈夫だろう。今はそう思う事にして居ります。

弘尚 合掌 (つづく)