【平成六年七月発行の慈愛より】

散らばって居る物を片付けながら「あれ、又(てん)が来たのかな」と思って居りました。そんな日が幾日が続いたある日の夕方、「靴」や「タオル」を拾って歩いて居ると「てん」が山の中腹に立って居られるお大師さまのお像の後ろを小走りに山の中に走り去って行ったのです。「又、やって来たな」と思ってお堂の中を覗いて見ると、さほどたいして散らばっては居りません。「少しは行儀良くなったのかな」と思って居りました。

弘尚  合掌