【平成二十二年十二月発行の慈愛より】
歴史書にはこんなお話が残っています。今から一千三百年前の出来事です。お大師様がまだお生まれになって居られない頃のお話です。有名な奈良の大仏様は『聖武天皇』様が作られた仏様です。その頃、奈良の都では疫病が流行していました。そして国は乱れ人々は病を患っていました。私たち人間にはどうする事も出来なかったのです。この国難を納める為に『聖武天皇』は「疫病が治る様に」「国に安泰が戻って来る様に」と願を立て九年の歳月をかけて大仏さまを建立されました。
弘尚 合掌 (つづく)