もう亡くなって居られますが妻のお父さんは美味しいお米を作って居られました。そして何時も取れたてのお米を袋に入れて下さいました。何時もの様にお米を袋に入れてもらっている時、お米が袋から一粒二粒こぼれました。お義父さんは「もったいない」と言ってそのお米を拾って袋に入れてくれました。もう十年以上前の話ですがその事はよく覚えているのです。「一粒の米には万人の魂が宿っています」「一滴の水には天地の恵みが宿っています」「よく噛んで頂きます」私が小さい頃はそう言ってご飯を頂きました。日本人の心の中にはこんな素晴らしい心が宿って居るのだと思います。「もったいない」そんな心根を大切にしていきたいですね。

弘尚 合掌