P8140106【平成十三年七月十四日発行の慈愛より】      話を聞くと、北海道の宗谷岬から鹿児島の南端佐多岬まで2750キロを時には野宿し時には夜通し歩き続け、時々は駅で一夜を明かし時には民宿や旅館のお世話になりそして、時には温泉で宿をとり六十七日間歩き続けたのです。歩き始めてしばらくすると暗い長いトンネルがあり、トンネルの中は水たまりばかり。恐ろしくそして心細かったとの事。北海道の長い山道を一人で歩いているとヒグマが出て来はしないか・・出てきたらどうしようか・・そんな時口をついて出てきたのは『般若心経』・・唱えながら歩いていると、ほんの少し恐ろしさが消え心細さも消えていったと云われました。そして道中の安全のためお地蔵さんの御真言「おん、かかか、びさんまえい、そわか」を唱えながらそして、・・・                                  (つづく)  弘長  合掌