CIMG0785【平成六年十二月発行の慈愛より】

ふと、自分を取り戻す。「あの声は」「気が付く」水子等の声援だ!分身堂の水子等が頭をよぎる。『おじいちゃんガンバレ』の声を全身で感じる。私は走り出す。「足が動いた」「足が走ろうとした」うれしい。走って居る。そして第五関門八十七キロ地点を十分の貯金で通過する。「涙が出てくる」汗を拭くようにして涙をぬぐう。『おじいちゃんガンバルぞ』!と走り続ける。十メートル二十メートル程度の間隔で前も後ろもランナーが続いている。みんなガンバっている。ゴールまであと『五キロの表示』・・・   弘長  合掌  (つづく)